朝、すっきり目覚めてゆとりのある一日をスタートできたら──
そんな憧れを一度は抱いたことがあるのではないでしょうか?
実は、朝型生活には科学的にも裏付けられた驚くべきメリットがたくさんあります。
例えば、アメリカのCEOの約64%が朝6時までに起床している1というデータがあるほど、
成功者の多くが「朝の時間」を重視しています。
この記事では、
- メンタルの安定
- 集中力の向上
- 生活習慣病の予防
- 美肌・美容効果
といった「早起きがもたらす4つの具体的なメリット」を、
研究データや実体験をもとにわかりやすく解説。
さらに、三日坊主にならずに朝型を続ける実践テクニックや継続のコツもご紹介しています。
「早起きって本当に意味あるの?」「朝型になりたいけど続かない…」という方にこそ読んでほしい内容です。
きっと、この記事を読み終える頃には“朝活を始めてみたくなる自分”に出会えるはずですよ!
なぜ早起きが重要なのか?
経営者、成功者、自己啓発の専門家、医師、脳科学者など、さまざまな分野の人々が「早起きは人生を変える習慣」として推奨していますが、なぜなのでしょうか?
まずはその効果を感じていただくために、
朝型の科学的メリットを根拠あるデータに基づいて効果を説明します。
代表的な効果は主に4つあります
- メンタルヘルス(ストレス軽減)
- 集中力の向上
- 肥満・生活習慣病リスクの低減
- 肌の健康改善
一つずつ、詳しく解説します。
メンタルヘルス(ストレス軽減)
アラームで叩き起こされて無理やり朝早く起きるのは辛いですし、
好きな時間まで起きて、ゆっくり朝遅く起きる方が、ストレスが少ないのでは?
と思う方もいるかもしれません。
しかし、身体のメカニズムを考えると、規則正しく朝早く起きることの重要性が分かります。
朝起きてまず朝日を浴びることでセロトニン(幸せホルモン)が分泌され、ポジティブな気持ちになりやすくなります。
また、このセロトニンは、夜になるとメラトニン(睡眠ホルモン)に変化します。
朝しっかり朝日を浴びることで、夜に分泌されるメラトニンが増え、寝付きが良くなるのです。
こうして規則正しい睡眠リズムを確立することで、
コルチゾール(ストレスホルモン)の過剰分泌を抑え、不安やイライラを軽減することができます。
朝早起きすると、これらのホルモン分泌をしっかりコントロールできるようになるので、
メンタルヘルスの改善に効果的です。
反対に夜ふかしをする人は、うつ病や不安障害のリスクが高まるという研究結果が出されています。
🔍️研究結果:夜型の人のリスク2
■研究概要
対象者:約46万人のデータを分析
研究目的:朝型の人と夜型の人でメンタルヘルスに違いがあるか?
■研究結果
1.うつ病のリスクが高い
・夜型の人は、朝型の人よりも1.5倍うつ病になりやすいことが判明
2.睡眠の質が悪くなり、ストレスが増える
・睡眠の質が低下し、脳の回復が十分に行われなくなる
・結果、集中力の低下や疲労感が続き、ストレスを感じやすくなる
集中力の向上
朝の時間をうまく活用して、宿題・課題や残タスクに取り組むことがオススメです。
朝は脳がリフレッシュされた状態で、記憶力や思考力が最も高まる時間帯です。
また、朝は活動している人が少ないため、集中を阻害する外的要因が少なく、
集中力の持続時間も長く保つことができます。
以下のグラフは、タブレット教材を展開する RISU Japanが、10億件を越える学習データから得た結果をもとに作成したものです。
朝型を100%とした時に、夜型は学習スピードが73%、さらには、一番重要な勉強の継続力も48%に落ちてしまうということが分かりました。3

上記含む多くの研究で、朝型の人のほうが集中力が高く、成績が良いことが示されています。
このことから、朝の時間帯に勉強や仕事をすると、より効果的に成果を出せる可能性が高いです。
肥満・生活習慣病リスクの低減
ダイエットしてヘルシーな食事ができたのに、
夜遅くに小腹が空いて、ついついお菓子やラーメンを食べてしまうことがありませんか?
それはあなたの意思が弱いわけではなく、ホルモンが強く関係しています。
夜は、食欲を増進させるホルモンであるグレリンが増え、食欲を抑えるレプチンが減少します。
その結果、夜遅くに間食をしやすくなり、肥満のリスクが高まります。
また、睡眠不足はインスリンの働きを低下させ、糖尿病や高血圧のリスクを増加させることが研究で明らかになっています。
肌の健康改善
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌のターンオーバー(再生)を促進し、美肌を保つ働きを持っています。
特に、22時~2時の間に深い眠りにつくことで、
コラーゲン生成や細胞修復が活発になり、ニキビや肌荒れの改善につながります。
肌の健康を保つという意味では、朝型・夜型よりも、睡眠時間が重要です。
そのため、夜型の生活を送らざるを得ない人でも、
睡眠の質を高める工夫をすることで肌の健康を保つことができます。
以下のポイントを押さえれば、夜型の人でも美容を保つことができます。
- 一定の時間にベッドに入るように心がける
- ベッドに入ったらスマホ・PCは見ない
- 夕食は就寝2~3時間前までにすませる
早起きの実践テクニック
ここまでご紹介した実際の研究データを読んで、
朝型には科学的に根拠のあるメリットがたくさんあり、夜型はデメリットが多いこと
が理解できたかと思います。
ただ、いくらやる気を出してアラームを5分おきにセットしても、
明日の朝になったら、鳴り止まないアラームに痺れを切らして止めてしまったり、
今日だけはお休みしよう、と三日坊主になってしまったり、
という経験があるのではないでしょうか?
私自身、リモートワークの日は8時58分までベッドでダラダラ寝て、
1分前になんとかパソコンを開くという生活を送っていたので、
朝型に切り替えるにはとても苦労しました。
そんな私も、今では6時台に起きて、
ゆっくりコーヒーを飲んだり、スキルアップのための勉強をしたりして、
朝の時間を有効活用できています。
ここからは、三日坊主で夜型だった私が朝型人間になれた方法を3つシェアしますね。
自分の状態を正しく知り、理想を求めすぎない
皆さんは、睡眠の質を計測するアプリを使ったことはありますか?
アプリをインストールしてベッドにおいておくだけで、
自分が浅い眠りをしている時間帯、深い眠りをしている時間帯、いびきや寝言の録音までデータ化して、睡眠の質を評価してくれます。
最近は、無料のスマホアプリが増えてより身近に感じやすくなった気がします。
2019年の研究では、約5人に1人がスマホなどで自身の睡眠データを計測しているという結果がでています。
ただ、ここでお伝えしたいのは
睡眠について過剰に考えることはむしろ悪い影響を生むということです。
以下の質問に対して回答してみてください。
- 日中、適度に休息が取れていると感じますか?
- 普段、夜中に目が覚めることなく眠れていますか?または、目が覚めてもまたすぐに眠れますか?
- 日中、意図せずに眠ってしまうことなく起きていられますか?
もしすべての質問に対して「はい」と答えた人は、睡眠について大きな問題はありません。
睡眠の質に一喜一憂するのではなく、朝型にシフトしていくこと自体を心がけましょう。
ここまで読んでくださった方なら理解していると思いますが、
朝型生活になること自体が、睡眠の質や普段のメンタルを改善してくれるでしょう。
時間の過ごし方を整理し、やらないことを決める
朝起きてから学校や仕事に行くまで、どのように時間を過ごしているか、パッと答えられますか?
時間の過ごし方を改めて見返してみると、無駄や余白がとてもあることに気がつきます。
例えば、
朝目を覚ましているのに、ベッドの中でネットサーフィンをしていたり、
LINEの返信を返していたり、
朝ご飯を食べながら見ていたテレビを、食事が終わった後も見続けていたり、
そうした時間を積み重ねてみると、
1週間に無駄にした時間の多さに驚く人もいるのではないでしょうか。
「やること」をリストアップしていくのは大変ですが、
「やめること」を決めるのは、そこまでハードルが高くない気がしませんか?
また、洗濯や料理など、家事に費やす時間を減らすことも検討してみてください。
洗濯機など、一度に出るお金は大きいかもしれませんが、
それによって生み出せた時間の価値は、長い目でみればみるほど支出よりも高くなるはずです。
ハードルを極限まで下げて、意思の力が及ばないように仕組み化する
朝目覚めた瞬間は、頭がぼーっとしてしまいがちです。
頭をフル回転させなくても良いように、次の行動につながる準備を事前にしておきましょう。
例えば、「朝起きてすぐウォーキングする」と決めた人であれば、
前日寝る前に、明日の朝の着替えを枕元においておき、
玄関に水筒などの持ち物・靴を用意しておくなどです。
もし何も準備しなかった場合、
起きてから着替える服を探したり、何が必要か考えたり、頭をたくさん使う必要があります。
そうして考えることが多いと、
「今日は体が本調子ではないから」「天気が悪そうだから」
と、気づいたらやらなくてよい理由を探してしまいます。
朝すぐにスッキリ起きられる人はそこまで多くないでしょう。
だからこそ、なるべく自分の意思で選択する回数を減らして仕組み化することで、
行動に移すハードルを下げることができます。
早起き習慣で人生を変えよう!
明日から朝型生活を取り入れてみようかな?
と思ってくれた方に、最後、三日坊主にならないための継続のコツをお伝えします。
それは意外と簡単で、
- 小さな目標から始めること
- 誰かに宣言すること
です。
多くの人が、努力に対してすぐに成果が得られないと、その努力に対する価値を認められません。
ダイエットなども、運動して1週間たっても体重が減らなくてやめてしまった人もいるのではないでしょうか。
でも実際の成長はどのように遷移していくかというと、以下の図に示すように、
最初は効果を実感しづらく、緩やかな期間を経て大きな効果へと繋がります。4

そのため始めたころは特に、
効果ではなくできたことに目を向けて、自分を褒めて達成感を味わうことが大切です。
また、自分の中だけで目標を持っておくのではなく、周囲に宣言するということも効果的です。
人は「一度宣言したことを守りたい」という心理的なプレッシャーを感じることで、
途中で辞めづらくなると言われています。
例えば、「ダイエットする!」と周囲に宣言すると、
周りの目があるため効果がでるまでは頑張ろうという考えに繋がりやすいです。
宣言することは、それによって周囲の協力を得られるという点も、メリットだと思います。
例えば、「朝型を習慣化する」と宣言していた場合、
夜遅くまで出歩くかずに早めに切り上げる口実になりますし、
相手の方から、時間は大丈夫?と気にかけてもらえることもあるかもしれません。
まずは明日の朝、10分早くアラームをセットしてみることからはじめてみませんか?
- https://www.nbcbayarea.com/news/business/money-report/nearly-two-thirds-of-successful-ceos-say-they-wake-up-at-6-a-m-or-earlier-its-just-a-matter-of-establishing-routine/2980533/?utm_source=chatgpt.comより ↩︎
- https://www.livescience.com/64628-night-owl-mental-health.htmlより引用 ↩︎
- https://hugkum.sho.jp/393410より引用 ↩︎
- https://pre-edu-japan.com/education/002/より作成 ↩︎
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